・収穫時期はどうやって判断するの?
・収穫後の流れは?どうすれば吸えるようになるのか?
・乾燥・キュア・トリミングのやり方は?
収穫した後はどうすれば吸えるようになるんだろう?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウを経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。
・収穫時期はトリコームとめしべの色で判断する
・乾燥は風通しを良くしてゆっくりと乾かす
・ファンリーフは乾燥前に、シュガーリーフはキュアしながらドライトリムするのが効率的
・キュアをしっかりとすることで風味が良くなる
それでは見ていきましょう!
※この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。
目次
収穫から仕上げまでの流れ
開花期フラッシング→収穫→ファンリーフトリミング→乾燥→ドライトリム→キュア→仕上げトリミング
①収穫
収穫するタイミング、時期
最適な収穫時期を見極めましょう。
早すぎたり遅すぎるとバッズが大きくなりきれていなかったり熟し過ぎて、効力が弱くなったり風味が落ちてしまいます。
最適な収穫時期を見極める方法
1.シードバンクの情報を確認する
品種によって変わるが開花8~12週(平均9週63日)ほどで収穫適正期に入ります。
シードバンクの開花期間の情報を確認しましょう。
2.トリコームの色で判断
トリコームとはシュガーリーフやバッズに見られる小さなキノコの形をした毛状突起のこと。
成熟するにつれて透明→乳白色→琥珀色へと変化していきます。拡大鏡などで確認しましょう。
半分透明、半分乳白色:収穫には少し早く風味が成熟していないが、ヘッドハイが強くなる
ほとんど乳白色:THCレベルが最も高く、風味も成熟された最適な収穫時期
琥珀色:ピークを過ぎてTHCがCBNへ変換されることで重いハイを感じられる
3.めしべの色で判断
若いバッズのめしべは白く、成熟するにつれて茶色く変化していきます。
7~8割茶色くなったタイミングが適切な収穫時期です。
・50~70% 茶色 – 若く熟しきれていないが、ヘッドハイを感じやすい
・70~90% 茶色 – THCレベルが最も高い最適な収穫時期
・90-100% 茶色 – THCがCBNへ変換されることで重いハイを感じられる
収穫前の準備
乾燥室
室温18-22度、湿度50~60% 暗闇
収穫後スムーズに乾燥できるように乾燥室の準備をしておきましょう。
必要な道具
手袋、ハサミ、吊るすための紐やハンガー
収穫方法
1.良く切れるハサミで枝ごとや根元から刈り取る
2.空気の流れを良くするため枝ごとに分ける(吊るせるようにカットする)
3.ファンリーフを取り除く
4.乾燥室で吊り下げる(7~10日ほど)直風にならないように空気の流れを作りましょう。
5.手で枝がポキっと折れるくらい乾いたらバッズごとに切り分ける。乾燥が甘いと柔らかくしなります。
6.ドライトリミング、キュアへ
時期をずらして刈り取る
大麻は上から下へ向かって順番に成熟していくので、枝ごとに時期をずらして刈り取ることも有効です。
品種、遺伝子によって最適な収穫時期が変わるので、収穫時期をずらしてベストなタイミングを見極めましょう。
②トリミング
丁寧にトリミングして余分な葉を落とすことで、見た目が良くなり煙も滑らかになります。
グロワーにとっては大変な作業ですが、ここで仕上がりの状態が決まるので丁寧に作業しましょう。
トリコームが付着しているシュガーリーフは濃縮物にしたりエディブル(食用)に活用できるので保存しておきましょう。
ファンリーフ
収穫直後にファンリーフ(大きな葉)を取り除くことで、乾燥時に風通しが良くなり余分な水分を除去できます。
収穫直前のフラッシュ期間に行う場合もあります。
ウェットトリム
収穫直後のバッズに水分が多い状態でトリミングすること。
シュガーリーフを切りやすいが、乾燥後に余分なリーフが残りやすいです。
非常に粘着質な状態なので、定期的にハサミの交換やクリーニングが必要です。
ドライトリム
乾燥後の乾いた状態でトリミングすること。
より細かくリーフを取り除けるので、仕上がりの品質が良くなります。
キュアをしながらトリミングすることで、効率的に時間を使えてトリミングもやりやすくなります。
③乾燥
乾燥方法
1.乾燥室の準備をする
室温18-22度、湿度50~60% 暗闇
2.ハンガーや物干し用の紐などに枝同士が触れ合わず空気が流れるように吊るす
空気の流れが悪いとカビが発生しやすくなります。直風にならないように扇風機などで空気を循環させましょう。
3.7~10日ほどで簡単に手で枝がポキっと折れるくらい乾いたら乾燥完了
乾燥が甘いと枝が柔らかくしなります。
4.枝からバッズを切り分ける
余分な茎が入らないよう丁寧に作業しましょう。
5.キュア、ドライトリムへ
ゆっくりと湿度を保ちながら乾燥させることでテルペンを保持して、風味の良いバッズに仕上がります。
ヒーターやオーブンに入れたり、直風を当てるなどで早く乾かそうとしないでください。風味が大きく損なわれます。
収穫直後〜乾燥中は匂いが強くなるので消臭対策が必要です。
④キュア
キュアをする理由
乾燥直後のバッズは外側は乾燥しているが、内側には水分が残っている状態です。
キュアをしっかりと行うことでバッズの水分量が均一になり喫煙するのに最適な状態に仕上がります。
風味、香りが格段によくなり、カビのリスクも軽減し長期保存もできるようになるのでキュアは仕上げにとても重要な工程です。
キュアのやり方
1.乾燥が終わってバッズごとに切り分けたら、口の大きい瓶に入れる
空気も一緒に入るように乾燥を終えたバッズを瓶に7~8割くらい入れる
2.BovedaやIntegrなどの調湿際を一緒に入れる
瓶内の湿度が58~62%くらいになるようにする
3.気温20度前後で1~3週間保存する。
最低毎日1回は空気を入れ替えましょう。暗闇での保管がベストです。
結論
・収穫時期はトリコームとめしべの色で判断する
トリコーム:乳白色、めしべ:7~8割茶色くなったら収穫適正期。品種によってのベストなタイミングを見つけましょう。
・乾燥は風通しを良くして湿度を保ちゆっくりと乾かす
速乾すると味が悪くなるので、温度湿度を保ってゆっくり乾かしましょう。カビに注意。
・トリミングはファンリーフを乾燥前に、シュガーリーフを乾燥、キュアしながらドライトリムするのが効率的
シュガーリーフは抽出やエディブル(食用)に活用できるので保存しておきましょう。
・キュアをしっかりとすることで風味が良くなる
最低1週間以上はキュアをしてバッズの水分量を均一にすることで吸い心地良く仕上げましょう。