本記事のテーマ

・収穫量を増やすためにできることは?
・大麻栽培のトレーニングとは?
・トレーニングってどうやるの?何のために?

収穫量を増やすためにはどうすればいいんだろう?
大麻のトレーニングってどうやるんだろう?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウを経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。

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結論

・プラントを物理的に操作してバッズが沢山付くようにしよう!
・適切な時期に正しいトレーニングを行なって収穫量を増やしましょう。
・トレーニングをする意味、目的を理解して適切なストレスをかけよう。

それでは見ていきましょう

※この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。

①収穫量を増やすためのトレーニングとは?

トレーニングとは、【プラントを物理的に操作してバッズがたくさん付くようにすること】

大麻は自然に育てるとクリスマスツリーのような形に成長します。
そうするとメインのバッズが付く部分である【コーラ】が1本のみになります。

※【コーラ】という単語は沢山出てくるので覚えていてください。
コーラ=バッズが密集した主茎

そこでプラントを物理的に操作して、ライト効率とスペースを最大限活用して収穫量を増やすため以下のようなトレーニングを行います。

コーラを複数作成するためのトレーニング
LSTトッピングSOGメインライニング

・エネルギーをバッズ作成に集中させるためのトレーニング
デフォリエーションロリポップ

・高さを均一にしてライト効率を高めるためのトレーニング
LSTスーパークロッピングScrOG

これらのトレーニングを組み合わせることで効率を最大化できます。
オート種の場合は過度なストレスを与えると回復する時間がなく深刻なダメージを負う可能性があるので控えましょう。

②実際に行なっている6つのトレーニング

実際にホームグロウにも有効なトレーニングを紹介します。

LST (低ストレストレーニング)

難易度★ 優しくプラントを曲げる
タイミング:4~6本以上の節ができて、しっかり定着したら

何のためにLSTをするのか
枝を優しく曲げて高さを揃えることで全体の芽に光があたるようにして、複数のコーラを作るため
やり方
中間、下部の芽が光に均一に当たるように優しく茎全体を曲げて、高さを揃えてツイストタイなどで固定する
ポイント
・負荷をかけないように優しく曲げる
・LSTの数時間前に水をあげる(水分が少ないと折れやすくなる)
・固定するワイヤーで傷つけないように注意する

鉢上げ

難易度★ 成長に合わせて大きな鉢へと移植させる
タイミング:成長期のみ(開花2週間前まで)
・鉢底から根が出てきてしっかり根張りしているのが確認できたら
・プラントが大きくなり水の消費が早くなったら

何のためにやるのか
・根の成長できるスペースを拡大するため
・小さな鉢で根の密度を濃くしてから大きい鉢へ移すことで根張りが良くなるから
やり方
1.鉢上げする1~2日前にたっぷり水をやる
2.新しい鉢に培地(土、ココなど)を入れて準備する
3.根を傷つけないように移植する
4.新しい培地と馴染ませるように水をやる
ポイント
・根を傷つけないようにする
・適切なサイズの鉢を使う

デフォリエーション(落葉)

難易度★ 余分な葉っぱを取り除く
タイミング:成長期後半(開花1週間前)、開花3週目

何のためにやるのか
・エネルギーを芽とバッズに集中させるため
・余分な葉っぱこカットすることで芽に光があたるようにするため
・通気性をよくするため
やり方
各枝の先端の葉4枚を除いた大きな葉っぱ(ファンリーフ)や、芽を覆っている葉を落とす
ポイント
・少ない量からはじめる
・健康な株のみ落葉する
・成長中の葉は残す

トッピング

難易度★★ 節でカットすることでメインの枝の本数を制限して、脇芽をメインの枝へと育てる
タイミング:成長期でメインの枝が4~10本になったら
高さを揃えるのにも有効です。最大3回までにしましょう。

何のためにやるのか
・管理する枝数を制限して育てやすくするため
・脇芽を成長させて複数のメインの枝を作成するため
やり方
管理する枝の本数を意識して、清潔なハサミで残したい枝より上の節をカットする
ポイント
・残す枝の数を意識する
・開花期にはやらない
・LSTと組み合わせましょう

トッピングについて詳しくはこちら

ロリポップ

難易度★★ 光の当たらない下部の枝を取り除く
ロリポップキャンディーのように下が剥き出しになって、上部が膨らんだ形に見えることからロリポップと呼ばれています。
タイミング:成長期後半(開花1週間前)、開花3週目

何のためにやるのか
・光の当たらない下部の枝を取り除くことでエネルギーをメインのバッズに注ぐため
・通気性をよくするため
やり方
下から1/3程度の光の当たらない枝を切り落とす
ポイント
・必要以上に切りすぎないようにしましょう
・ポップコーンバッズになりやすい枝を把握して、仕上がりの形をイメージする

SOG (Sea of​​ Green)

難易度★ 小さめのプラントを詰めて配置することでスペース全体に【コーラ】が複数できるようにすること

何のためにやるのか
成長期間を短くして多くの株を育てることで、スペースと時間を節約して収穫量を増やすため
やり方
開花スペースに合わせた数のクローンを同時に育てて、密集させて設置する
ポイント
違う品種や種だと成長速度が違うため均一に管理できないので、同じクローンを育てましょう。

クローンの作成方法はこちら

③その他のトレーニング

スーパークロッピング(HST)

難易度★★ トッピングぜずに茎の内部を損傷させて曲げることで高さを揃える
タイミング:成長期のみ

何のためにやるのか
・カットせずに高さをコントロールするため
・過度なストレスを与えて収穫量、THCレベルを増やすため
やり方
1.健康で高さを揃えたい枝を指で絞って内部を損傷させてから直角に曲げる
2.茎の外側が損傷した場合はテープで留めて補強する
ポイント
・修復できないほどダメージを負わせないようにしましょう
・過度なストレスがかかるので回復期間が必要です

フィミング

難易度★★★ トッピングによく似ていて、節を切るのではなく先端の芽を切ることでコーラを2~4本作成する
タイミング:成長期

何のためにやるのか
トッピングするよりも多くコーラを作成するため
やり方
フィミングする芽の先端2/3をカットする
ポイント
・カットする場所を把握しましょう
・場所によっては機能しないこともある

ScrOG (Screen of Green)

難易度★★ 少ない株数でも成長期間を長く取り、スペース全体にコーラができるようにコントロールする
タイミング:成長期後半〜開花期前半

何のためにやるのか
ネットを張って各枝をコントロールして芽が水平方向全体に広がるようにすることでライト、スペースを最大限活用することで収穫量を増やすため
やり方
1.成長期後半にネットを設置して、芽がネットに届いたら編み目を這うように固定する
2.全体(70%程度)に芽が広がったら開花させて、引き続き水平方向に広げていっぱいになったら垂直方向に成長させる

ポイント
・トッピング、LSTと併用すると効果的
・ネットに固定すると移動できなくなる
・成長期間が長めに必要

メインライニング、マニホールド

メインライニングとマニホールドは同じ意味です。
難易度★★ 各枝をコントロールしながら成長させることでメインコーラを複数作る
タイミング:成長期

何のためにやるのか
管理する枝を操作してエネルギーを効率よく分散させて収穫量を増やすため
やり方
しっかり根が張ったら下から2~3番目の節でトッピングして、各枝を鉢全体に広がるように固定して育てていく
ポイント
・枝を広げる際の損傷に注意する
・種から育てる方が左右対称に育つのでクローンよりやりやすい

結論

・プラントを物理的に操作してバッズが沢山付くようにしよう。

・適切な時期に正しいトレーニングを行なって収穫量を増やしましょう!

・トレーニングをする意味、目的を理解して適切な負荷をかけよう。

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