本記事のテーマ

・開花期とは?
・開花期の育て方は?注意点など

大麻を開花させるにはどうしたら良いんだろう?
どのように育てれば良いんだろう?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウを経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。

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結論

・ライトサイクルを12/12にすると開花が始まる。期間は平均9週間(63日)
・肥料レシピは2週目から移行する
・余計なストレス、肥料焼けに注意する
・フェーズごとに育て方を意識する。前期、中期、後期、フラッシュ

それでは見ていきましょう!

この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。

①開花期とは

大麻栽培の開花期とは、茎や葉を成長させる成長期を経て、バッズを形成するの段階のことです。
大麻は種から発芽すると、芽を出して幼苗期成長期開花期→収穫へと段階が変化していきます。

開花期は芽にエネルギーを注ぎ、バッズを実らせる時期です。

ライトの点灯時間

開花をスタートさせたいタイミングでライトサイクルを18時間点灯から12時間点灯へ変更することで開花期へと移行できます。(12時間暗闇)
消灯時に光が入らないように注意しましょう。余計な光が当たると開花できなくて成長期に戻ったり、ストレスによりオスメス混合になったりします。

開花期が進むに連れてライト強度を上げていきます。ライト焼けには注意。
オート種の場合はライトサイクルに関係なく一定の期間を過ぎたら自然に開花期に入ります。だいたい成長期が3~4週間ほどが平均的。

期間

品種にもよるが8~12週間程度が開花期間。9週間(63日)が平均的。
シードバンクの情報やバッズの状態を確認して収穫時期を決めましょう。サティバ種は長めの場合が多いです。

基本設定

温度:18~27度(夜間18~22度)  co2を添加する場合はもっと上げる
湿度:40~55%
それぞれ後半に向けて下げていく

光:開花期は赤、オレンジの光が重要 ライト焼けしないように徐々に強度を上げていく
風:空気が停滞しないように優しく風を吹かす。全体の葉が揺れる程度

水やり、肥料について

pH:土壌 6.0~7.0 ココ、水耕栽培:5.8~6.5
EC: 1.2~2.6(700~1300ppm)くらいが目安

水分量:成長期と同じようにたっぷりあげて乾かすのが基本。開花期は余分なストレスを与えたくないので乾かし過ぎには注意

必要な肥料:PK (リン,カリウム)がメイン
開花に切り替えてすぐは成長期のレシピのままで、開花1週間が過ぎてから徐々に変更させる。
カルシウム&マグネシウムも不足しがちなので追加することで、光合成を活性化させ肥料の吸収を助けてくれます。ココや水耕栽培の場合は必ず使用しましょう。

肥料焼けに注意して、濃度は薄めからはじめて徐々に濃くしましょう。定期的にフラッシング(pH調整した水や低濃度の液肥で流す)をするのも有効です。

②開花期の育て方

平均的な9週(63日)で収穫する際のサイクルです。品種、環境によって前後するので目安としてください。

開花前期 1~3週

温度:23~27度(夜間18~22度)
湿度:50~60%

・開花期への移行、ストレッチ期間

ライトサイクルを12/12に変更すると、成長期から開花期へと切り替わります。
最初の1~2週間は一気に背丈を成長させるストレッチ期間に入ります。

スペースが余っている場合はLSTをして優しく誘導しましょう。

・肥料レシピの移行

肥料のレシピをライト切り替え後すぐに開花レシピに変更しないでください。
開花に入って1週間は成長期のままのレシピで2週目からに開花用レシピへと移行させましょう。

・オスメスの判断

開花2週目以降になるとメス株は白いめしべが見られるようになります。
オスの場合はめしべが無く、小さい玉が見られるのでよく観察して取り除きましょう。

1週目

2週目

3週目

開花中期 4~5週

温度22~26度(夜間18~22度)
湿度45~55%

・バッズの作成

背丈の成長が止まり、バッズの成長に全エネルギーを注ぎだします。
日ごとにつぼみが大きくなっていき、トリコームも出てきて大麻らしい匂いがしてきます。

・下枝、余分な葉の処理

開花3週目(20~22日)あたりで背丈の成長が止まれば、光が当たらない下から1/3の枝を処理しましょう。
バッズがつかない下枝を処理することで余分なエネルギーをメインバッズの成長に注げます。(ロリポップ)
同じタイミングで大きな葉っぱもしっかり落としましょう。(デフォリエーション)

・肥料

肥料焼けに注意しながらPKの割合を増やしていく。
葉色の状態をチェックして、肥料焼けしている場合はすぐにpH調整した水で洗い流してください。
異常を感じたら排水のpH,ECも確認しましょう。

5週目

開花後期 6~7週

温度22~25度(夜間18~22度)
湿度40~50%

・バッズが肥大化

開花後期になってくるとバッズがどんどん太って、成熟してきます。
白かっためしべも茶色くなりだして、トリコームも乳白色になっていき大麻らしい匂いが増してきます。

・肥料

開花5~6週目あたりをピークにEC値を徐々に下げていきます。
引き続きPKの割合は高め。

・バッズを支える

バッズが成長して大きくなるにつれ自分で支えられなくなってくるので、ネットを張ったり、支柱で支えたり対策が必要です。

7週目

フラッシュ 8~9週(期間:10~14日間)

温度21~24度(夜間16~22度)
湿度40~45%

・仕上げ、フラッシング

つぼみが成熟してきたら、開花最後の10~14日間はpH調整した水のみを与えてフラッシングします。
フラッシングをすることで、蓄積された塩分やミネラルが洗い流されて風味が滑らかになります。

・葉が黄色くなる

開花期が終わりに近づくと葉がどんどん黄色くなり枯れてきます。
収穫に向けて活動を停止していくための反応で正常です。

8週目

9週目

収穫

めしべ、トリコームの色を確認する

めしべ:白かっためしべが7~8割ほど茶色くなれば収穫適正期
熟すにつれて茶色のめしべの割合が増えていきます。

トリコーム:透明だったトリコームが乳白色~琥珀色へと変わっていきます。色が濃くなるほど重いトビになると言われています。ルーペなどで確認しましょう。

③開花期のポイント

開花への移行をスムーズにする

ライトサイクルを12/12に変更したタイミングで、温度湿度や肥料レシピを同時に変更しないでください。
急に環境を切り替えずに、ゆっくり馴染ませるように変化させましょう。

肥料レシピは開花2週目から開花用レシピに変更するのがおすすめです。

オズメス判断をする

レギュラーシードから育てている場合は必ずオスメスの判断をして、交配する場合以外はオス株を隔離または処分しましょう。
フェミの場合も稀にオスメス混合(オカマ)が育つ場合があるので、注意深く観察してください。

必要なトレーニングを施す

LST開花前期の1~2週目で背丈を伸ばす期間にLSTは有効です。スペースを最大限活用できるように枝を優しく誘引しましょう。
デフォリエーション(落葉)開花1週間前、開花3週目、(必要なら開花6週目,収穫前)はデフォリエーションに最適なタイミングです。手のひらサイズの大きな葉を落として、空気の流れを良くしてすっきりとさせましょう。細かく落とすよりもメリハリをつけて落葉する方が有効です。
下枝カット(ロリポップ)開花1週間前、開花3週目にデフォリエーションと同じタイミングで光が当たらず成長しない枝は落としましょう。そうすることでエネルギーが主要なバッズに無駄なく注がれます。

トレーニングについてはこちら

余分なストレスを与えない

肥料焼けした葉 

開花期中は肥料・ライト焼けで負ったダメージは修復することは出来ないので、良く観察してベストな環境、濃度を見つけてあげましょう。

肥料焼け:肥料濃度が濃すぎるとプラントが処理出来ずに肥料焼けを起こしてしまいます。葉や芽が黄色くなったり異常が出たらpH調整した水で洗い流して排水のpH,ECも確認しましょう

ライト焼け:ライトとの距離が近過ぎたり強度が強すぎるとライト焼けを起こしてしまいます。プラントのトップの温度を確認して、ライトの設定を変えた後は数日間は様子をみましょう。

 

【結論】

・ライトサイクルを12/12にすると開花が始まる。期間は平均9週間(63日)

ライト消灯時は完全な暗闇にしましょう!光が漏れると開花できなかったり、成長期に戻ってしまったりと不具合が起きやすくなります。

・肥料レシピは2週目から移行する

ライトサイクル変更後は緩やかに環境を変化させていきましょう。

・余計なストレス、肥料焼けに注意する

開花期にはダメージを癒す時間がないため、余計なストレスを与えないよう注意が必要です。

・フェーズごとに育て方を意識する。前期、中期、後期、フラッシュ

開花前期:背丈を伸ばす期間
開花中期:バッズの作成
開花後期:バッズの肥大化
フラッシュ:仕上げ、熟成