どの発芽方法が確実?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウでの経験を経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。
・ペーパータオル法が簡単で成功率が高い
・水のやり過ぎに注意
・清潔な培地を用意しよう
それでは見ていきましょう!
※この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。
目次
大麻の種を発芽させる
全ての植物と同様に発芽は大麻の成長サイクルの最初のステップです。
十分な水分を得ると種は眠りから覚めて、殻を破り発芽をはじめます。
自然と重力により根は下向きに、茎は上向きに光を求めて成長していくので優しくサポートしてあげましょう。
①大麻種子の種類と光の性質について理解しよう
・大麻の種類
大麻種子は大きく分けてレギュラー、フェミナイズド、オートという3つの種類に分けられます。
※ちなみに私たちが吸っているのは受粉していないメスの大麻です。
3つの種類の特徴
・レギュラー:中〜上級者向け
通常の大麻の種でオスメス判定が必要 難易度は高いが強い遺伝子を獲得できる可能性も高い
・フェミナイズド:初心者〜中上級者向け
メス化された大麻の種でクローンも生産可能
・オート:初心者、アウト向け
光周期に関係無く自動で開花する クローンを作成出来ないが一連の流れを経験したい方、趣味でのグロウにはおすすめ
初めて大麻を育てる場合
とりあえず育てたいって場合は発芽から収穫まで一連のサイクルを経験できるオート
テントなど環境を用意できるのであればクローン取れて遺伝子を残せるフェミナイズドがおすすめです。
光の性質
大麻は光周期という性質を持っています。
日照時間(ライトの点灯時間)の変化によって、
根、茎、葉を大きくする成長期から花を咲かせる開花期へと段階が変化します。
※オート品種は日照時間に関係なく自動で開花します
成長期:日照時間が18時間(それ以上)の場合は、花は咲かせず根、茎、葉を成長させる。
開花期:日照時間が12時間になると花を咲かせる。
②発芽に必要なもの
1.種
安定した結果を得るために、信頼できるシードバンクを利用しましょう。
参考シードバンク
世界中に発送している有名シード会社 Harbies
2.コップ1杯の水
常温の水道水で大丈夫です。発芽前に種子を浸ける用。
3.植付け用の培地
清潔な培地を用意しましょう。土やジフィーキューブが使いやすいです。
※培地に細菌がいると発芽失敗の原因になります。
4.小さい鉢
発芽用に水分量が管理しやすい小さい鉢から始めましょう。成長したら大きい鉢へ移動します。
プラコップを使う場合は排水穴を開けましょう。
5.ペーパータオル
6.皿2枚
7.霧吹き
③発芽の方法、幼苗期の管理
発芽は直接土に植えたりロックウールを使用したりと様々な方法がありますが、ここでは自身も実践していて簡単で最も成功率が高いペーパータオル法を伝えます。
発芽
1.発芽の準備ができたら、水の入ったコップに種子を一晩浸ける。
長時間浸けると溺れてしまう恐れがあるので、最大24時間までにしてください。
種子を軽く押してみて沈むようなら準備OKです。
2.キッチンペーパーを湿らせて種子を挟む。
さらにキッチンペーパーの上から2枚の皿で覆って暗くて湿った状態を作る。
キッチンペーパーはビチョビチョで浸水しているのではなく湿ってる状態にする。室温22~26度
3.数時間ごとに確認して、キッチンペーパーが乾いていたら霧吹き等で湿らせる。
2と同様に濡らし過ぎには注意
4.1~10日ほどで種子が開き、中から根が1~1.5cmほどでてきたら清潔な培地に植える。
小さい鉢に培地を入れて深さ3~5cmほどの小さな穴を開け、根が下を向くように優しく植える。
種子を傷つけると発芽失敗の原因となるので注意しましょう。
幼苗期の段階
5.植付け後、適量の水をあげる。
植付けが完了したらコップやスポイトなどを使って優しく水をあげましょう。
水分量が不安な場合は先に培地を濡らしてから植え付けても良いです。
培地全体が濡れるように意識してください。
水をあげる前は重量を測ったり、培地に指を入れて乾燥状態を確認しましょう。
この時期の一番多い失敗は、頻繁に水をあげすぎて溺れたり根腐れすることが原因です。
苗はほとんど水分を消費しないので、培地が乾いてから次の水やりをしましょう。
6.1~5日ほどで芽が出てくるので優しい光を18時間当てる。
光が強過ぎてもダメージを負ってしまうので、ライト強度、距離を調整しましょう。
春の環境づくりを意識して、芽が出るまでは高湿度を保つため透明なカップを被せると良いです。
芽が出てきたら光を求めて上へと伸びていきますが、自立できない場合は支えてあげましょう。
設定環境:ライト点灯時間18/6 室温22~26度 湿度60~80%
7.水分過多に気をつけながら最初は水のみで育てる。
まだまだ小さい幼苗期の時期は水のあげ過ぎには十分注意してください。
土で育てる場合はまだ肥料は必要ないので高湿度で暖かい環境を作り優しく見守ってあげましょう。
(水耕やココ栽培の場合は最初から薄く肥料を添加する)
8.本葉が3~4枚になったら薄めた肥料を与え始める
発芽後2~4週間ほど経ち、大麻らしい本葉が3~4枚になると肥料を与え出しましょう。
初めは肥料メーカーのレシピの25%くらいに薄めて給餌してください。
濃すぎると肥料焼けしてダメージを負ってしまうので、プラントの状態を注意深く観察しながら濃度を調節しましょう。
最初のうちは肥料→水→肥料→水のように交互に上水やりすると肥料焼けしづらく安心です。
⑤注意するポイント
・水やり
水分が無いと発芽できず、あげすぎると溺れてしまい根腐れの原因になります。
一番の失敗原因が水のあげすぎなので、培地の乾燥状態をよく確認しましょう。
・光強度と環境設定
種子~幼苗期は強い光を処理できないのでライトの強度、距離を調節して優しい光に設定しましょう。
環境設定は暖かく湿気のある春を意識。
・肥料について
使用している培地によって異なりますが、基本的に最初のうちは肥料を与える必要はないです。
土壌にはあらかじめ栄養素が含まれてるので2~4週間は水のみで大丈夫です。
水耕栽培の場合は最初から薄く肥料を添加します。
目安として大麻らしい本葉が3~4枚になるとメーカー推奨レシピの25%の濃度から給餌して、成長に合わせて濃度を調整していきましょう。
結論
発芽〜幼苗期は実はほとんど手間をかける必要がないです。
やるべきことをやった後はリラックスして成長を待ちましょう。
・ペーパータオル法が簡単で成功率が高い
色んな発芽方法があるけど、自身で試して最も成功率が高く簡単でした。
こまめにチェックして植付けのタイミングを逃さないようにしましょう。
・水のやり過ぎに注意
発芽で最も多い失敗が水のあげすぎなので、水分量に十分注意してください。
たっぷり与えたら乾くまで待ちましょう。
・清潔な培地を用意しよう
発芽~幼苗期は非常にデリケートなので優しく扱ってください。
使用する道具や培地も消毒して常に清潔な環境を保ちましょう。