本記事のテーマ

・マザーとは
・どうやってマザーを選べばいいのか
・育て方は?

安定した品質を生産したいけどどうすればいいんだろう?
マザーが重要だと聞いたことがあるが何が大切なのか?
どうやってマザーを探し出せばいいのかな?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウでの経験を経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。

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結論

・マザーとはクローンを切り出す元となる母株のこと
・安定して質の高いバッズを生産するためには優秀なマザーを見つけよう
・マザー選びは成長期、開花期〜収穫まで一通り育ててから判断する
・定期的に手入れをして低く育てましょう
・古くなってきたら新しいマザーへ入れ替える

それでは見ていきましょう!

この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。

①マザーとは

クローンを切り出す元となる母株のこと。
開花しないように成長期のまま育てることで、常にクローンを取得できる状態で管理ができます。

気に入った遺伝子を見つけたらマザーを作り出すことで、同じ遺伝子を引き継いだクローンを生産して半永久的に高品質なバッズに仕上げることができます。

なぜマザーを作るのか

同じ遺伝子(成長パターン)をもったクローンを増産できるから。
優秀な遺伝子を持ったクローンを育てることで質の高いバッズが毎回生産できます。

マザーを育てるメリット

・安定してクローンを生産できる
・優秀な遺伝子を引き継げる
・オスが生まれるリスクがない(稀にオカマに変異することはあるので注意しましょう)

 

②マザー選定のやり方

1.種子を発芽させる

品種が決まれば種子を発芽させます。育てる株数よりも多めに発芽させて成長率が良い株のみを残すと効率的です。発芽させる数が多いほど良い遺伝子に出会う確率は高くなるのでスペースと相談しましょう。
発芽方法はこちら

2.成長期まで成長させる

しっかり根付いて、クローンが取れるサイズになるまで育てる。ライトサイクルは18/6
それぞれの株に番号をつけてわかりやすいように区別しましょう。

3.クローンを取る

どの株から取ったクローンかわかるように管理しましょう。
予備のためにも各株から複数本(最低2,3本以上)は取っておくと安心です。
クローンの作成方法はこちら

4.クローンが定着したら開花〜収穫まで育てる

クローンが発根、定着したら開花させて収穫まで育てる。
種から育てた株をマザー候補として残すのが一般的ですが、時間を短縮したい場合はクローンをマザー候補として残して、種から育てた株を開花に入れることも可能です。

5.マザーを選択する

マザー候補の株は18/6のサイクルのまま成長期として育てて、もう一方は収穫、乾燥までの一通りのサイクルが完了したら各株の仕上がりを比較してマザーとして残す遺伝子を選択する。

③マザーを選ぶ基準

マザーを選ぶ際には、実際にどのように成長するか観察して最終的な品質、収穫量などを踏まえて選択しましょう。
選ぶ際の基準は以下のような項目です。

・発芽・発根力 根の発達

根の発達が早く、根張りの強い遺伝子を選びましょう。
根張りが強いとクローンの作成も優位になり高収穫量も望めます。

・丈夫な幹と枝、構造

幹や枝が丈夫だとバッズの重みにも耐えられ、発達も早くなりやすいです。
構造(枝分かれの仕方、節の間隔、芽のつき方など)も個体によって変わるので、芽の間隔が近くメインコーラを作りやすい株を選ぶことで収穫量が増えやすいです。

・バッズの密度

バッズの成長具合や仕上がりも遺伝子によって異なるので、しっかり詰まったバッズを咲かせるマザーを探しましょう。

・高収量

収穫量もマザーのポテンシャルに大きく依存するので、実際に開花させて株ごとの収穫量を確認してマザーを選びましょう。

・害虫や菌類への耐性

害虫や病気への耐性もマザーを選ぶうえで重要です。丈夫でストレスに強い遺伝子を選びましょう。異変や病気もそのままクローンが受け継ぐので注意が必要です。
例:病気になりやすい、奇形、肥料焼けしやすいなど、、

・トリコームの量

トリコーム(樹脂)の生産量も遺伝子に大きく依存します。

・味、香り、効果

収穫、乾燥、キュアまで完了したら実際に試して味、香り、効果を比べて選別しましょう。

・育てやすさ

上記のような内容を確認して、総合的に育てやすい株を残すことで質の高い大麻が安定して生産できるでしょう。

・オスメス混合株はNG

オスメス混合のマザーを選択するとクローンにも引き継がれてしまい、受粉してしまう恐れがあるため取り除くことが賢明です。

④マザーの管理の仕方、育て方

マザーにする株が決まれば成長期のまま育てていきます。健康的に管理するためには適切なケアが必要です。

マザー管理のポイント

・小さく低く保つ

普通に育てていくと大きくなりスペースを圧迫してしまうため、トッピングやトレーニングを組み合わせてできるだけ低く小さく育てましょう。

・成長期のレシピで育てる

肥料焼けしないように注意しながら、適切な栄養素を与えて元気に育てましょう。

・定期的にデフォリエーションをして整える

空気の循環が悪くなると虫やカビが発生する恐れがあるので、定期的にデフォリ(落葉)して風通しをよくしましょう。

・新しいマザーへと入れ替える

長期間同じマザーを使用しているとだんだんと衰弱していき、健康なクローンを作成できなくなっていきます。そのため健康なクローンをある程度まで育てたら定期的にマザーを入れ替えることで遺伝子を引き継げます。

⑤よくある質問

・マザーが古くなるとどうなる?

大麻も一定の年齢を超えると全体的に弱くなっていきます。
害虫や病気に感染する可能性が高くなるので、定期的にマザーを入れ替えることが重要です。平均2~3年程度で入れ替えるのが一般的です。

スペースがあれば役目を終えたマザーは開花させてあげるのが良いですが、無い場合は残念ながら処分になります。

・成長期の段階で元気な株をマザーにするべき?

成長期のときに成長が遅い株でも高収量で大きく詰まったバッズをつけることもよくあるので、全てのサイクルを通して判断することをおすすめします。

・どれくらいの頻度でクローンを生産できる?

サイズにもよるが沢山クローンを取った後は2週間程度は休ませてあげましょう。

・鉢のサイズはどれくらい?

成長に合わせて鉢上げしていき、5~10ガロンの鉢で育てるのが一般的です。必要に応じて根を剪定することもあります。

◎結論

・マザーとはクローンを切り出す元となる母株

ライトサイクルは18/6で成長期のまま育てる

・質の高いバッズを安定して生産するには優秀なマザーを見つけよう

同じ遺伝子を引き継ぐクローンを育てることで安定した品質での生産が可能です。クローンは病気などの良くない点も引き継ぐので注意が必要です。

・マザー選びは成長期、開花期〜収穫まで一通り育ててから判断する

実際に収穫、乾燥、キュア、喫煙まで試すことで本当のポテンシャルを確認できます。
成長スピードは遅いけど品質が良い株などそれぞれ個性があるので最後まで育ててみて収穫量や香り、育てやすさなど総合的に判断しましょう。

・定期的に手入れをして低く育てましょう

常に成長期間で育てているとどんどん大きくなってしまうため、トッピングや剪定を組み合わせてできるだけ低く小さく管理すると良いです。

・古くなってきたら新しいマザーへ入れ替える

古いマザーは害虫や病気にかかりやすくなるため、1~2年ごとに新しいマザーへと入れ替えましょう。
マザー候補のクローンを作成し、その中から元気な株を新たなマザーへと育てていきます。

 

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