自動化するにはどうすれば良いの?

こういった悩みに出来るだけわかりやすい言葉で答えます。
自身はホームグロウでの経験を経て、アメリカの最先端大麻企業でプログロワーとして活動しています。
・適切な機材、設定をすることでライト、環境設定、水やり、co2などを自動化できる。
・自動化をセッティングすることで時間、労力を削減でき規模拡大を目指せる。
・自動化設定後は供給量が適切かどうか、正しく稼働しているか確認しましょう。
それでは見ていきましょう!
※この記事は大麻栽培が合法な地域にお住まいの方、または移住しようとされている方へ向けた内容になります。お住まいの地域の法律を確認してください。
目次
1.大麻栽培は自動化できるの?
最低限は人の手で世話をする必要がありますが、適切な機材を使用して設定することで自動化を実現できます。
コンセントタイマーを使用してライトなどの稼働時間を設定するものから、温度・湿度、CO2などの環境設定や水やりも適切な機材を使用することで自動化して細かく制御することが可能です。
自動化をセッティングすることで複数株でも1人~少人数で管理できたり、規模拡大も現実的になるでしょう。
自動化のメリット
・正確な環境制御
機械に環境をコントロールしてもらうことでより細かく正確な設定を実現できます。
・時間・労力の削減
特に水やりを自動化することで、これまで手動で水やりしていたよりも大きく時間と労力を削減できます。
・収穫量向上に繋がる
細かい環境管理ができ、自動散水(水やり)することで土壌が柔らかくなり根が発達しやすく収穫量増加にも繋がります。
2.自動化の方法
①ライト

参照元:MarsHydro
必要な機材
グロウライト、コンセントタイマー、(必要に応じて変換器)
方法
大麻栽培では1日のうちに成長期は18時間、開花期は12時間ライトが点灯するようにサイクルの設定が必要です。(オート種子は除く)
コンセントタイマーを使用することで、正確なライトスケジュールを設定できます。
成長期の育て方はこちら、開花期の育て方はこちら
ワンポイント
コンセントタイマーにはアナログとデジタルタイプがありますが、アナログの方は時間がずれやすいのでデジタルタイプがおすすめ。
Wi-Fiで制御するコンセントタイマーもありますが、ライトサイクルだけは絶対にずらしたくないのでWi-Fiなどの外部要因に影響を受けるタイプはあまりおすすめ出来ません。
②環境制御(温度・湿度)
必要な機材
エアコン、加湿器、除湿器、スマートホーム製品(switchbot など)
方法
Wi-Fi環境のもとでswitchbotなどのスマートホーム製品とエアコン、加湿器、除湿器を組み合わせることで、遠隔からでも細かい環境制御が実現します。
switchbotの場合、専用の温湿度計とハブミニ、プラグミニを使用することで細かく設定することができます。エアコンの機種や加湿器、除湿器のタイプによっては使用できないこともあるので良く確認してから導入しましょう。
ワンポイント
加湿器、除湿器は電源ボタンがアナログのものを選ぶとコンセントタイマーのオンオフだけで操作できるので使いやすいです。
他にもWi-Fi環境下で使えるスマートホーム製品も多数出ているので自分に合った製品を選びましょう。
③水やり(自動散水)
必要な機材
自動散水システム(自作も可能)、コンセントタイマー(switchbot プラグミニなど)
方法
自動化する醍醐味でもある水やりの自動化方法について解説します。
①自動散水システムをセッティングする。
各プラントにドリッパーという水分を供給する杭を差し込む。
②タンクに液肥を作る。
タンクにセットした水中ポンプからパイプ、ドリッパーを経由して各プラントに液肥が供給されます。
③稼働時間をコンセントタイマーでセットして、供給を開始する。
稼働時間、設置株数によって供給量が決まるので、最適な設定を見極めましょう。
ここの設定を探るのが一番大変ですが、タイミングを見極められると作業が非常に楽になります。
供給回数は必要な時にたっぷり与えたり、1日に複数回与えるなど会社やグロワーによってもスタイルは異なるので、自分にあったスタイルを探しましょう。
自動散水システムについて

引用元:FloraFlex
自動散水システムは水中ポンプとパイプやチューブ、ドリッパーなどを用意すればDIYも可能です。
自分で組み上げるのは大変という方はFloraFlexなどのキットを選択するのも有りでしょう。購入希望の方はご連絡ください😌
ワンポイント
自動散水システムを設定するには排水をどのように処理するかも重要です。大型トレイやDIYで台を作ったりして工夫しましょう。また目詰まりや水漏れにも注意が必要です。稼働状況や各プラントの状態をしっかりチェックしてください。
タンク内にエアーポンプも入れてあげると尚良いです。
④CO2
必要な機材
Co2ボンベ、レギュレーター、co2コントローラー、コンセントタイマー(switchbot プラグミニなど)
方法
品質、収穫量の向上を目指す場合はCO2の導入を検討しましょう。
CO2ボンベに専用のレギュレーターとコントローラーを接続することで、設定濃度に合わせてCO2を供給して、設定濃度を超えると自動で停止します。完全自動化できるように稼働時間を設定することで正確な分量を供給できます。
ワンポイント
コンセントタイマーと組み合わせて、ライト点灯時のみ稼働させて効率的に使用します。
稼働時間はライト点灯30分後に始動、消灯1時間前に停止するように設定すると良いでしょう。
3.自動化する上での注意点
①誤作動・Wi-Fi環境
自動化の設備は電気で制御しているため、設定ミスや誤作動の恐れがあるので必ずテスト運転を行い、作動状況を確認しましょう。
また、スマートホーム製品やswitchbotを使用している場合はWi-Fiが停止すると作動しなくなるので注意が必要です。
②水分供給量がずれやすい
自動散水システムを導入している場合は、設置場所によって供給される水分量がずれたり、プラントによっても水分の消費量が違うので供給バランスが崩れることがあります。ストッパーを使用したり、ドリッパーの本数を増減させるなどで供給量を調整しましょう。
③チューブ詰まりに注意
自動散水システムを長期間使用しているとチューブ内やドリッパーに肥料が蓄積して詰まりの原因にもなるので、定期的に清掃、点検を行いましょう。
まとめ
・適切な機材、設定をすることでライト、環境設定、水やり、co2などを自動化できる。
機材によって使い勝手も変わるので、最適な機材を探しましょう。
・自動化をセッティングすることで時間、労力を削減でき規模拡大を目指せる。
特に水やりを手動で行う場合は管理株数に限界がありますが、自動化することで大規模に拡大が目指せるでしょう。
・自動化設定後は供給量が適切かどうか、正しく稼働しているか確認しましょう。
機械トラブルや設置場所によって供給量に差が出ることもあるので、稼働状況をしっかり確認することが重要です。